11月14日(日)、第27回中山義秀文学賞(主催:中山義秀顕彰会、共催:白河市および中山義秀記念文学館)の公開選考会が新白信ビルイベントホール(福島県白河市立石)で開催されました。注目の文学賞には、蝉谷めぐ実さんの『化け者心中』が選ばれました。
デビュー作での受賞の快挙、おめでとうございます!
中山義秀文学賞は、前年4月1日より当年3月31日までに刊行された書籍を対象に、日本の歴史を素材とした文学作品(歴史・時代小説)の中から、もっとも優れた作品に与えられます。受賞者には、正賞、副賞として賞金100万円、大信特産のコシヒカリ米1俵などが贈られます。
『化け者心中』は、江戸は文政年間。足を失い舞台から遠ざかっている元女形役者が、芝居小屋に降臨した鬼の正体を暴いていく、芸道ミステリーです。
ほかに、永井紗耶子さんの『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』、宮本昌孝さんの『天離り果つる国』が候補作品となっておりました。
受賞作決定のニュースは、Twitterで第一報を知りました。
出典:
●蝉谷めぐ実さんのTwitterより
x.com
●中山義秀記念文学賞(白河市ホームページより)
中山義秀文学賞 | 白河市公式ホームページ
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時代小説を対象にした文学賞で、過去の受賞者には、直木賞作家も少なくありません。
(気になって、両賞の相関を調べてみました)
今後の活躍を楽しみにしています。
■Amazon.co.jp
『化け者心中』(蝉谷めぐ実・KADOKAWA)
『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』(永井紗耶子・新潮社)
『天離り果つる国(上)』(宮本昌孝・PHP研究所)
蝉谷めぐ実|時代小説ガイド
蝉谷めぐ実|せみたにめぐみ|時代小説・作家 1992年、大阪府生まれ。早稲田大学文学部演劇映像コース専攻卒業。 2020年、『化け者心中』で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、作家デビュー。 2021年、同作で第10回歴史時代小説作家協会新...