8月20日(金)、第27回中山義秀文学賞(主催:中山義秀顕彰会、共催:白河市および中山義秀記念文学館)の第二次選考会において、最終候補3作品が決定し、発表されました。
永井紗耶子さんの『商う狼 江戸商人杉本茂十郎』(新潮社)、宮本昌孝さんの『天離(あまさか)り果つる国(上・下)』(PHP研究所)、蝉谷めぐ実さんの『化け者心中』(KADOKAWA)です。
中山義秀文学賞は、前年4月1日より当年3月31日までに刊行された書籍を対象に、日本の歴史を素材とした文学作品(歴史・時代小説)の中から、もっとも優れた作品に与えられます。
受賞者には、正賞、副賞として賞金100万円、大信特産米のコシヒカリ1俵などが贈られます。
『天離り果つる国(上)』は、金銀と塩硝の宝庫である、飛騨の秘境の地を、信長、本願寺、そして秀吉までが狙い、繰り広げられる戦国ロマン小説。
『商う狼 江戸商人杉本茂十郎』は、幾多の障害を乗り越え、江戸の流通を一変させて、「狼」と恐れられた実在の風雲児の生涯を描いた江戸経済小説。
『化け者心中』は、文政年間の芝居小屋で起こった不可思議な事件に、元女形の役者魚之助が真相解明に乗りだす、歌舞伎ミステリー。
公開最終選考会は、11月7日(土)午後1時30分より、新白信ビルイベントホール(白河市立石)で開催され、文学賞が決定する予定です。
候補作品は、三者三様の魅力にあふれた傑作で、どの作品が受賞するのか、発表が楽しみです。
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『天離り果つる国(上)』(宮本昌孝・PHP研究所)
『天離り果つる国(下)』(宮本昌孝・PHP研究所)
『商う狼 江戸商人杉本茂十郎』(永井紗耶子・新潮社)
『化け者心中』(蝉谷めぐ実・KADOKAWA)
出典:
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