『天翔ける』|葉室麟|角川文庫
2021年2月21日から2月末日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2021年2月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました。
今回は、葉室麟さんの長編歴史時代小説、『天翔ける』(角川文庫)を取り上げてみました。
2017年12月に逝去された著者の文庫未完作品も残りわずか、一作一作心して読んでいきたいと思います。
日本の礎は、この男によって築かれた。松平春嶽を描く、傑作歴史長編!
幕末、福井藩は激動の時代のなか藩の舵取りを定めきれず大きく揺れていた。決断を迫られた藩主・松平春嶽の前に現れたのは坂本龍馬を名乗る一人の若者。明治維新の影の英雄、雄飛の物語がいまはじまる。(『天翔ける(角川文庫)』Amazonの内容紹介より)
本書は、坂本龍馬、西郷隆盛も信頼を寄せ、幕府と新政府のどちらでも要職に就いた、激動の時代を駆け抜けた松平春嶽の生涯を描いた長編小説です。
松平春嶽は福井藩主として、薩摩藩主島津斉彬、土佐藩主山内豊信(容堂)、宇和島藩主伊達宗城と並んで「幕末の四賢侯」と呼ばれていました。
大河ドラマや幕末小説にもしばしば登場しながらも、脇役的な扱いで、実はどれだけ重要な人物なのか、今一つわかっていなかった“謎”の人物の一人です。
文庫●2021年2月下旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2021年2月下旬の新刊(21日→月末)2021年2月21日から2月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。→新刊情報リストを見...
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『天翔ける』(葉室麟・角川文庫)
葉室麟|時代小説ガイド
葉室麟|はむろりん|時代小説・作家1951年1月25日 - 2017年12月23日。福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。2005年、「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞。2007年、「銀漢の賦」で第14...