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「2021年2月の新刊(単行本)」をアップ

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『源氏五十五帖』|夏山かほる|日本経済新聞出版

北条五代 (上)2021年2月1日から2月末日の間に、単行本(ソフトカバー含む)で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2021年2月の新刊(単行本)」を掲載しました。

今月は、日本経済新聞出版から刊行される、夏山かほるさんの『源氏五十五帖』を紹介します。

著者は、2019年、「新・紫式部日記」第11回日経小説大賞(日本経済新聞社・日本経済新聞出版社共催)を受賞し、2020年に同作品で単行本デビューしました。

不朽の名作「源氏物語」は実は未完であり、秘された最後の一帖は時の最高権力者を窮地に陥れる物語ではないか。生前の紫式部が存在を秘して没した「五十五帖」とは果たして……。
宮中の陰謀に物語が切り結ぶ時をスリリングに描き、多くの書評に取り上げられた昨年の第11回日経小説大賞受賞作『新・紫式部日記』には続編があった。「源氏物語」に残された最大の謎という大胆不敵なフィクションである。
主人公は菅原孝標女(作中では、更級)。藤原道長から「五十五帖」の探索を命じられるが、同行を命じられるのが宮中に仕えていた紫式部の娘、賢子。田舎育ちで父から与えられる物語に耽溺して成長した更級と、物語づくりに忙しい母にかまってもらえなかった賢子が幻の「源氏物語」を探していく過程で、紫式部がどういう人間であったか、「源氏物語」はいったいどのような物語であったかが浮き彫りにされていく。豊かな学識から紡ぎ出された”古典文学ミステリー”の秀作である。
(『源氏五十五帖』Amazon内容紹介より)

本書は、『新・紫式部日記』の続編にあたる王朝ミステリーです。
「源氏物語」は五十四帖から成ります。ところが、実は未完で、紫式部が存在を秘して没した幻の「源氏物語」の「五十五帖」が存在していたと。
権力者藤原道長の命で、その行方を「更級日記」の菅原孝標女と紫式部の娘・賢子が探索するという設定が知的好奇心をくすぐり、何とも楽しみです。

今月、第12回日経小説大賞受賞作天津佳之さんの『利生の人 尊氏と正成』も刊行されます。

鎌倉末期から南北朝時代を舞台に、最新の研究成果を織り込んで、足利尊氏と楠木正成の生き様を描いた長編小説。こちらも注目です。

単行本★2021年2月の新刊
単行本★時代小説新刊情報|2021年2月の新刊(1日→末日) 2021年2月1日から2月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンク...

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『源氏五十五帖』(夏山かほる・日本経済新聞出版)
『新・紫式部日記』(夏山かほる・日本経済新聞出版)
『利生の人 尊氏と正成』(天津佳之・日本経済新聞出版)

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