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『江戸職人綺譚』で中山義秀文学賞受賞の佐江衆一さん、死去

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北の海明け"老老介護を描いた『黄落』がベストセラーになり、ドゥマゴ文学賞を受賞し、『江戸職人綺譚』や『北海道人―松浦武四郎』など、時代小説も発表されていた、作家の佐江衆一(さえしゅういち)さんが、10月29日に肺腺ガンで死去されたことが報道されました。享年86歳。

佐江さんは、1934年、東京生まれで、コピーライターを経て1960年に作家としてデビューされました。

1990年に蝦夷地を舞台とした『北の海明け』で第9回新田次郎文学賞受賞し、この頃から歴史時代小説の執筆に重点を置かれました。
1996年には、江戸の職人を描いた連作集『江戸職人綺譚』で第4回中山義秀文学賞を受賞しました。

蝦夷地ものや市井人情小説ばかりでなく、『神州魔風伝』のような伝奇時代小説も書かれていて、私の中では忘れられない時代小説家のお一人です。

謹んで故人のご冥福をお祈りします。

→老老介護描いた「黄落」がベストセラー、作家の佐江衆一さん死去|読売新聞オンライン

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佐江衆一|時代小説ガイド
佐江衆一|さえしゅういち|作家 (1934年1月19日 - 2020年10月29日) 東京生まれ。コピーライターを経て1960年に作家としてデビュー。 1990年、『北の海明け』で第9回新田次郎文学賞受賞。 1995年、『黄落』で第5回ドゥ...