2020年4月11日から4月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年4月中旬の新刊(文庫)」を掲載しました。
今回は、双葉文庫から刊行される、鳴神響一(なるかみきょういち)さんの『エスパーニャのサムライ 天の女王』を紹介します。
本書は、2017年4月に、エイチアンドアイから刊行された、海外歴史冒険小説『天の女王』の文庫化です。大好きな作品の一つで、「時代小説SHOW」の「2017年時代小説ベスト10 単行本部門」の第3位に推しました。
17世紀、無敵の王国エスパーニャ(スペイン)に渡った慶長遣欧使節のなかに、彼の地にとどまった二人のサムライがいた――!!
武士の誇りを捨てず、鮮やかに剣を遣う小寺外記と瀧野嘉兵衛は「男の中の男」と称えられ宮廷で人望を得る。だが、フランス、バチカンらエスパーニャを狙う権力闘争は激化し、二人は美しき王妃の秘密にまつわる巨大な隠謀に巻き込まれていく。現代セビーリャと往時の絢爛たるマドリードを舞台に描く歴史冒険活劇。
(Amazonの内容紹介より)
21世紀のセビーリャの街角、バイラオーラ(フラメンコダンサー)のリディアは、フラメンコをこよなく愛するマドリード自治大学教授シマモトに、先祖伝来のペンダントに刻まれた文字について相談します。
二人の謎解きは、17世紀スペインへの歴史冒険の旅へと誘います。
スペイン(エスパーニャ)で、新旧の巨大勢力がフランス、イギリス、バチカンを巻き込み陰謀の限りを尽くして権力抗争を繰り広げるていました。その渦中に、若き日本のサムライ(サムライハポン)とスペインの芸術家たちが、“愛”と“美”を賭して立ち向かいます。
この歴史冒険小説を読んで、血沸き肉躍るようなワクワク感を楽しみたいと思います。
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『エスパーニャのサムライ 天の女王』(鳴神響一・双葉文庫)