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「2020年4月上旬の新刊(文庫)」をアップ

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駄犬道中おかげ参り2020年4月1日から4月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年4月上旬の新刊(文庫)」を掲載しました。

今回は、小学館文庫から刊行される、土橋章宏(どばしあきひろ)さんの『駄犬道中おかげ参り』を紹介します。

おかげ参り(お蔭まいり)とは、江戸時代に起こった伊勢神宮への集団参詣のことです。60年周期の「おかげ年」である、文政13年(12月10日に改元があり天保元年となる)に起こった、おかげ参りが題材となっています。

時は文政十三年(天保元年)、おかげ年。民衆は六十年に一度の「おかげ参り」に熱狂していた。博徒である辰五郎は、深川の賭場で多額の借金を背負った夜、お伊勢講のくじに当たり長屋代表として伊勢参りの旅へと出発する。
途中で出会った代参犬の翁丸、奉公先を抜け出してきた子供の三吉、訳ありな美女・沙夜と家族のふりをしながら旅を続けるなか、ダメ男・辰五郎の心にも変化があらわれて……。
借金を回収しようと追いかけてくる殺し屋・菊佐から逃げ回り、ひしゃくとガマの油で路銀を稼ぎ、地元の名産品には舌鼓。笑いあり、涙あり、美味(グルメ)ありの愉快痛快珍道中。『超高速!参勤交代』『引っ越し大名!』の著者による傑作時代長編!
(Amazonの内容紹介より)

伊勢参りに、ワンコと子供と美女が加わる珍道中ものということで、一気読み必至の楽しみな作品です。

著者は、脚本家、小説家、放送作家として活躍されてきました。
2015年、自身の小説を映画化した『超高速!参勤交代』の脚本で第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞し、2019年、小説『引っ越し大名三千里』も『引っ越し大名!』として脚本も担当して映画化されています。

著者の時代小説は、キャラクター設定のユニークさ、ワクワクドキドキが続くストーリー展開、映像化されやすい情景描写が魅力です。脚本家出身の作家らしい、物語構成の巧みさ、高いエンターテイメント性を備えています。

→(文庫)2020年4月上旬の新刊

■Amazon.co.jp
『駄犬道中おかげ参り』(土橋章宏・小学館文庫)
『超高速!参勤交代』(土橋章宏・講談社文庫)
『引っ越し大名三千里』(土橋章宏・ハルキ文庫)

土橋章宏|時代小説ガイド
土橋章宏|どばしあきひろ|脚本家・作家1969年、大阪府豊中市に生まれ。関西大学工学部卒業。脚本家、小説家、放送作家。2015年、「超高速! 参勤交代」で。第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。■時代小説SHOW 投稿記事■著者のホー...