2020年3月21日から3月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年3月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました。
今回は、新潮文庫から刊行される、帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんの『守教(上)』を紹介します。
戦国期から江戸時代の終わりまで、九州筑後地方の一つの村を舞台で、キリシタンの教えを守る者たちの姿を描いた、感動の歴史時代小説です。
著者は、本書で2018年に、第52回吉川英治文学賞、第24回中山義秀文学賞を受賞されました。また、当サイト「時代小説SHOW」の2017年ベスト10の第1位に選びました。
戦国期の伝来から、弾圧を経て、江戸時代の終わりまで。九州のその村に、隠れつづけたキリシタンたち。殉教する者、転ぶ者、密告する者。史実をもとに、命を賭けて信じ続けた村人たちの姿を、過酷な状況を、残酷な処刑を、心の迷いを、温かい視線で描ききった落涙必至の歴史小説。あなたの知らなかった真実が、ここにはある!
(新潮社サイト 単行本内容紹介より)
本書は、『水神』、『天に星 地に花』に続く、著者の故郷である久留米を舞台にした歴史時代小説三部作の完結編です。
新潮社サイトでは、執筆の動機を語られていました。本書を再読して、人の尊厳や信教への想いなどに触れ、感動の渦に浸りたいと思います。
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『守教(上)』(帚木蓬生・新潮文庫)
『守教(下)』(帚木蓬生・新潮文庫)
帚木蓬生|時代小説ガイド
帚木蓬生|ははきぎほうせい|時代小説・作家 1947年、福岡県生まれ。東京大学文学部仏文科卒、九州大学医学部卒。 精神科医の傍らで執筆活動に励みます。 1992年、『三たびの海峡』で第14回吉川英治文学新人賞を受賞。 1995年、『閉鎖病棟...