10月27日(日)に迫った第14回江戸文化歴史検定に向けて、『新江戸百景めぐり ―TOKYOで“江戸”を再発見―』(小学館)で受検対策をしようと思います。
第14回江戸文化歴史検定(1級・2級・3級)は、2019年10月27日(日)に東京・大阪・名古屋の会場で実施されます(申込の受け付けは終了しました)。
江戸時代の歴史・文化を中心に、様々なジャンルより問題が出され、1級では、公式テキスト上級編『江戸博覧強記』より約5割、「今年のお題」より約2割が出題されます。
第14回の「今年のお題」は、「新江戸百景めぐり~TOKYOで“江戸”を再発見~」です。そして、その公式テキストが本書となります。
「江戸の世界が実感でき、文化や歴史、江戸人の知恵を学べる場所」「訪ねて楽しい、江戸を感じることのできる場所」を選定基準とし、いまに残る”江戸100か所=新江戸百景”を、『江戸検』が選定して紹介、解説するガイドブック。その地が「百景」たる根拠、江戸時代のエピソード、いまの見どころまで盛り込んだ解説で、さまざまな発見のある本です。
巻頭カラー口絵はエリア別「お江戸ルほーりーと歩く新江戸百景地図」、本文はテーマ別の5章立て。魅力あふれる江戸の世界を実感できるだけでなく、江戸の文化や歴史、江戸の人の知恵を学ぶことができるよう構成しています。TOKYOに広く、深く根づいている”江戸”の魅力を凝縮した本書は、第14回江戸検のお題対策にも、歴史散歩や史跡めぐりのおともにも、必携です!
(Amazonの紹介文より)
江戸検の公式テキストといっても、写真や浮世絵など豊富な図版と町歩きに役立つ地図が掲載されたビジュアルな紙面で、新しい江戸のガイドブックになっていて、パラパラと気軽に読める構成になっています。
とはいえ、お江戸ルの堀口茉純さんをはじめ、江戸の専門家たちによる紹介文で、今に残る江戸の原風景、町づくりから、大名屋敷跡、神社仏閣、行楽地、事件の舞台まで、バランスよく江戸の名所を抑え、歴史の知識が広がる散歩が楽しめます。都内に住んでいても、なかなか江戸にゆかりの場所に足を運ぶことはできませんが、本書なら、気軽に江戸めぐりが楽しめます。
著名な観光スポットにもなっている江戸の名所だけでなく、志村一里塚、猿江御材木蔵、世田谷代官屋敷、一之江名主屋敷、麟祥院、駒込富士神社、元和キリシタン遺構など、普通のガイドブックには載らないような史跡にも惹かれます。
時代小説を読んで培った江戸の知識でどこまで通用するか腕試しの機会でもありますが、少々心もとないので、受検までに、公式テキスト『江戸博覧強記』も読み返さなくては……。
●書誌データ
新江戸百景めぐり ―TOKYOで“江戸”を再発見―
編:江戸文化歴史検定協会
監修:大石学
出版社:小学館
2019年6月12日 初版第1刷発行
175ページ
ISBN978-4-09-626620-5
本体1,800円+税
図版:大はしあたけの夕立、水道橋駿河台、蒲田の梅園、日本橋雪晴、大てんま町木綿店(望月コレクション)
ブックデザイン:竹歳明弘(STUDIO BEAT)
●目次
ほーりーと歩く新江戸百景 堀口茉純
「新江戸百景」と江戸の魅力――はしがきにかえて 大石学
第1章 江戸の原景(第1景~第15景)
第2章 江戸の町づくり(第16景~第32景)
第3章 武士の都・江戸(第33景~第48景)
第4章 江戸っ子の世界(第49景~第86景)
第5章 歴史と伝統の舞台(第87景~第100景)
「新江戸百景」チェックリスト
分野別索引(名所/絵画/事項/人名)
主要参考文献
図版・史料所蔵者、写真協力者
■Amazon.co.jp
『新江戸百景めぐり ―TOKYOで“江戸”を再発見―』(江戸文化歴史検定協会編・小学館)
『江戸博覧強記 改訂新版 江戸文化歴史検定公式テキスト【上級編】』Kindle版(江戸文化歴史検定協会編・小学館)