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明和大火の下手人は生きているのか? “狐火”の悪夢、再び

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狐花火 羽州ぼろ鳶組今村翔吾さんの文庫書き下ろし時代小説、『狐花火(きつねはなび) 羽州ぼろ鳶組』(祥伝社文庫)を入手しました。
待ちかねていた「羽州ぼろ鳶組」の第七弾。

第1弾の『火喰鳥』で登場した元花火師の秀助を想起させる、火付けが再び起きます。
しかも、本書には「明和九年 目黒行人坂大火 下手人真秀処刑之次第」なる、読売(瓦版)風のチラシも挟み込まれ、『火喰鳥』の話を思い出させてくれるサービス精神が横溢しています。
読売は、『菩薩花』に登場した、火事読売書きの文五郎の手によるものというスタイルでその凝りようがファンにはうれしい限りです。読まずにはいられません。

天才花火師と謳われるも、愛娘を花火の事故で失い、妻も世を儚み命を絶つ――。明和の大火の下手人秀助は、事故の原因たる怠惰な火消に復讐を誓い、江戸を焼いた。
二年前、新庄藩火消頭松永源吾と対決の末捕らえられ、火刑となったはずだが、朱土竜、瓦斯と、秀助と思しき火付けが今再び起きる! 秀助は生きているのか? 江戸の火消が再び結集し、猛り狂う炎に挑む。

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『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(今村翔吾・祥伝社文庫)(第1弾)
『狐花火 羽州ぼろ鳶組』(今村翔吾・祥伝社文庫)(第7弾)