三好昌子(みよしあきこ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『京の縁結び 縁見屋(えんみや)と運命の子』(宝島社文庫)を入手しました。
『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞を受賞した、『京の縁結び 縁見屋の娘』に続く、シリーズ第2作です。
前作では、「縁見屋の娘は祟りつき」で呪われていて「二十六の年に死ぬ」と言われた、京の口入屋の娘・お輪の数奇な運命を描いています。お輪の祟りを祓おうとする謎の修行者帰燕との縁も描いています。
天明八年の大火から五年。貴和と母は、謎の法師に襲われた。通りかかった不思議な少年に助けられるが、翌日貴和の母は失踪する。「必ずお母はんに会える」と少年は告げるが、十一年後に会った彼は、なぜか言葉を話さなくなっていた。そしてある日、貴和の父が描いた辻斬りの芝居絵に酷似した殺人現場が発見され…。すべての事件を結ぶ、貴和と少年の数奇な縁とは?
本作は、前作より五年が経過した寛政五年(1793)の秋から始まります。
京を舞台に登場人物はいかなる縁を結んでいくのか。そして前作の主人公・お輪や修行者・帰燕のその後の姿と、本作へのかかわりが大いに気になるところです。
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『京の縁結び 縁見屋と運命の子』(三好昌子・宝島社文庫)(第2作)
『京の縁結び 縁見屋の娘』(三好昌子・宝島社文庫)(第1作)