宮本紀子(みやもとのりこ)さんの長編時代小説、『始末屋』(光文社文庫)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。
主人公の直次郎は、羽州から江戸に出てきて三年目を迎える二十二歳の若者です。吉原の妓楼で無銭飲食や勘定が焦げ付いた客があると、楼主に代わり取り立てる始末屋「だるま屋」で働いています。
大見世「丁子屋」の花魁・真鶴から名指しで呼ばれます。真鶴の妹分である花菊の首を絞めて逃げた男を探し出し、百両を取立ててほしいという依頼です。直次郎の胸には、吉原で命を落とした妹の最期が浮かび上がり……。
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『始末屋』(宮本紀子・光文社文庫)