川越宗一(かわごえそういち)さんの歴史時代小説、『天地に燦(さん)たり』(文藝春秋)を入手しました。
山本兼一、葉室麟、青山文平ら、多くの人気実力派の時代小説作家を輩出してきた松本清張賞の2018年度(第25回)受賞作です。
豊臣秀吉の朝鮮出兵により侵略の風が吹き荒れる東アジアを、三つの視点から克明に綴る。“島津”戦を厭いながらも、戦のなかでしか生きられない侍大将。“朝鮮国”被差別民でありながら、儒学を修めたいと願う青年。“琉球国”自国を愛し、「誠を尽くす」ことを信条に任務につく官人。
(「BOOK」データベースより)
秀吉の朝鮮出兵と東アジア侵攻を縦軸に、儒学の思想を横軸に、侵略する立場とされる立場の三人の男を描いています。
朝鮮出兵も儒学も重厚なテーマですが、どのような歴史エンターテインメント小説に仕上げているか、良い意味で裏切ってくれるか、大いに気になります。
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『天地に燦たり』(川越宗一・文藝春秋)