『追善 密命・死の舞』を入手した。佐伯泰英の代表シリーズ「密命」シリーズの第13弾である。帯に「佐伯泰英、恐るべし」と文芸評論家の縄田一男さんの解説の言葉がキャッチコピーになっていた。その中で二人が対談されたときの話が書かれていた。
先日、本書『追善・死の舞』の作者佐伯泰英と対談する機会を得た。何しろ、年間十六冊を書下ろすという超ハードスケジュールをこなし、九つのシリーズ作品を持つ作者のこと、……
ちなみに、この対談は、『読んで悔いなし! 平成時代小説』に掲載されている。対談から、佐伯さんの創作術の一端をうかがい知ることができる。時代小説の文庫書き下ろしは、現在では講談社や多くの出版社で行われているが、それを今のように隆盛させたのは佐伯さんの質と量が兼ね備わった健筆ぶりによるといってもいい。
さて、『追善・死の舞』は、火事場始末御用の荒神屋で帳付けを手伝う金杉惣三郎に南町奉行大岡忠相から新たな密命が下される……。一方、回国修行中の息子・清之助は伊勢、柳生を旅する……。以下、どのような展開を見せるか、期待感大。読み始めたら止まらない佐伯ワールドを楽しみたい。
- 作者: 佐伯泰英
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- 作者: 縄田一男,時代劇マガジン編集部
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