両国の江戸東京博物館を訪れた。入場券を買おうとチケット売り場に行ったら、「都民の日」で無料で入場できて得した気分。館内はいつもの倍ぐらいの人出で少し込んでいたが、閲覧には支障はなかった。
実物大の芝居小屋・中村座や棟割長屋、日本橋など見どころは多いが、今回は、江戸の基礎知識を解説している展示の説明文を丹念に読むことに心がけた。短い字数でポイントを要領よくまとめてありわかりやすくて感心した。また、前に来たときには気がつかなかったが、ミニチュアで寛永年間の町地を再現したセットで、双眼鏡が置いてあって見世物感覚で江戸に触れることができて興味深かった。
お昼にお腹がすいたので「巴潟」でちゃんこのランチを食べた。ちゃんこの魚の骨がノドに刺さってしまい、苦しい思いをする。骨は抜けたみたいだが、今もノドが腫れているようで痛い。あらを食べるときは気をつけなくちゃね。
ところで、今読んでいる本は杉本章子さんの『狐釣り』。江戸情緒を感じさせる捕物職の強い連作形式の市井小説である。大店の勘当息子で、吉原の引手茶屋の女主人おぬいと割りない仲の信太郎が主人公のシリーズ第3弾。冒頭に収録されている「闇の筋書き」は、池波正太郎さんの盗賊ものを想起させるスリリングな語り口でいきなり作品の世界に引きずり込まれた。他の話も読み味がよいものばかりで、秋の読書を楽しんでいる。
- 作者: 杉本章子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/09/02
- メディア: 文庫
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江戸東京博物館
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ちゃんこ巴潟
ちゃんこ鍋の「ちゃんこ巴潟」両国店
東京・両国で40年。和の料理人が作る老舗ちゃんこ鍋と割烹の店「ちゃんこ巴潟(ともえがた)」両国店。高級料亭風の個室は接待にも最適です。