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蒼龍(2)

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異動になりGW明けから、新しい仕事に取り組むことになった。異動はサラリーマンには付き物だが、仕事の内容が大きく変わり、不安と期待感、緊張感がないまぜになった不思議な心境だ。

山本一力さんの『蒼龍 (文春文庫)』(タイトルの「竜」の字は「龍」が正しい)に収録された「のぼりうなぎ」という短篇は、これから新しい仕事に取り組む人に贈る、元気の出る時代小説だ。

指物職人弥助が、懇意にしている材木問屋杢柾の仲介で、一流呉服店近江屋の主人九右衛門から手代として招かれ、全く畑違いの仕事で奮闘努力するという人情味あふれる作品。呉服店の従業員たちの抵抗にも挫けず、真っ正直に新しい仕事に立ち向かう弥助と、彼を支える深川の人たちの温かさに胸が熱くなる。

◎通勤中読書用の『利休遺偈 (小学館文庫)』を読了した。茶道に賭ける千家の人たちの姿に、何回かホロリときた。

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斬られ権佐 (集英社文庫)

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非道、行ずべからず (集英社文庫)

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