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利休遺偈(1)

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日本の伝統的な芸術の一つ、茶道。戦国時代に武将や豪商の間で、茶の湯として隆盛を極め、織田信長や豊臣秀吉の時代を描いた時代小説では、題材として描かれることが多い。しかし、徳川家康が、茶道に関心が薄かったせいか、江戸時代を舞台にしたものでは、茶道を描いた作品は驚くぐらいに少ない。

幕末から明治にかけて茶道普及に尽力した、裏千家十一代家元玄々斎宗室を主人公にした『おおとりは空に』が思い出されるぐらいだ。

おおとりは空に (講談社文庫)

おおとりは空に (講談社文庫)

そんな中で、久々にわくわくしながら読める本に出合った。『利休遺偈 (小学館文庫)』だ。時代は、八代将軍吉宗の頃。千家の人々の茶にかける思いが伝わる作品だ。早く続きを読もう。

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