2019年4月21日から4月30日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年4月の新刊 下」を掲載しました。
今回は角川文庫から刊行される、平谷美樹(ひらやよしき)さんの文庫書き下ろし時代小説、『よこやり清左衛門仕置帳』をとり上げてみました。
ひと癖ある小伝馬町の牢屋同心紀野俣清左衛門とその助役となった新米の進藤政之輔が冤罪を解決する、文庫書き下ろし時代小説の新シリーズです。
小伝馬町の牢屋同心、清左衛門は、冤罪と思われる者を見つけだして町方の詮議に疑義を唱え、独自探索を行うことから「よこやり清左衛門」と呼ばれていた。そんな清左衛門の助役となった政之輔は、初出仕日に火付けの罪で入牢している昌造と面会する。無実を訴える昌造を助けるため真相究明に乗り出す2人だったが、やがて事件は幕閣の政争にまでたどり着き……。罪なき者を救うべく奔走する男たちの姿を描いた、感動時代小説!
(Amazonの紹介文より)
ひと癖ある実力派同心と新米同心がコンビを組んで、冤罪で牢屋敷に送られてきた者の無実を町方に変って明らかにする、異色の捕物小説です。
物語は、天保十二年の師走から始まります。天保の改革にもつながっていく予感があり、楽しみなシリーズができました。
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『よこやり清左衛門仕置帳』(平谷美樹・角川文庫)