先週末、東京メトロ銀座線京橋駅近くにある、ポリスミュージアム「警察博物館」で開催されていた、企画展「Roots ~警視庁の夜明け~」に行ってきました。
ポリスミュージアムは、日本警察の始まりから現代までの歴史的な資料を展示し、現在の警視庁の活動について紹介する、来て、見て、学び、体験できる博物館です。
警視庁創設者である川路利良大警視に関する資料をはじめ、草創期からの事件に関する資料や、制服等装備品の変遷を展示しています。
入館無料。
川路利良といえば、薩摩出身で、欧米の近代警察制度を日本で初めて構築して、明治7年(1874)に警視庁を創設し、初代大警視(現在の警視総監)を務め、「日本警察の父」と呼ばれています。
警察の在り方を示した川路の語録は『警察手眼(けいさつしゅげん)』として編纂され、警察官のバイブルとして現在も読み継がれているそうです。
展示では、明治初期の警察組織や、西南戦争と警視庁の関わりをパネルで紹介しているほか、川路が着用していた制服や愛刀、大久保利通の暗殺事件に使用された刀なども展示されています。
川路利良は、NHKの大河ドラマ「西郷どん」にも登場し、時代小説ファンには、山田風太郎さんの傑作明治伝奇小説『警視庁草紙』でおなじみですね。
明治6年、征韓論に敗れた西郷隆盛は薩摩へ。明治政府は大久保利通を中心に動きだし、警察組織もまた、大警視・川路利良によって近代的な警視庁へと変貌を遂げようとしていた。片や、そんな世の動きを好まない元同心・千羽兵四郎と元岡っ引・冷酒かん八。2人は元江戸南町奉行・駒井相模守の人脈と知恵を借り、警視庁に対決を挑んでゆくのだが…。開化期の明治を舞台に俊傑たちが東京を疾走する時代活劇譚。
(「BOOK」データベースより)
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『警視庁草紙 上 山田風太郎ベストコレクション』(山田風太郎・角川文庫)