2018年11月21日から11月30日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年11月の新刊 下」を掲載しました。
今回は、中公文庫から刊行する、鈴木英治さんの『江戸の雷神』に注目しています。
火付盗賊改役の伊香雷蔵は、常に捕物の先頭に立ち、町人に人気がある。その勇猛さで「江戸の雷神」と言われる一方、斬り捨て御免の火盗改でありながら、できるだけ賊を生け捕るのが信条という快男児だ。府内を騒がす辻斬り、押し込み、盗賊らを追う雷蔵。
その頃、わけあって陸奥五本松仁和家五万石を出奔した剣の達人・安斎六右衛門は、江戸に向かっていた。一方で、その鮮やかな手並みで「匠小僧」と呼ばれる盗賊は、引き際を考えていた……。
町人に人気の火盗改の主人公に、二本松丹羽家を想起させる東北の藩を出奔した剣の達人、正統派の盗賊と、魅力的な男たちが登場して、織り成す痛快時代小説の開幕です。
文庫書き下ろし時代小説の名手・鈴木英治さんの新シリーズに食指が動きます。
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『江戸の雷神』(鈴木英治・中公文庫)