珀峨琥道(はがこどう)さんの歴史時代小説、『西郷の罠 上』Kindle版が、3月27日(火)17:00から3月29日(木)16時59分まで2日間、アマゾンで無料キャンペーンを実施します。
仙台藩による、奥羽鎮撫総督府下参謀長州藩世良修蔵暗殺事件など、この時代には明治維新戊辰役にともなう謎がかずおおく存在。
仙台藩がなぜ奥羽鎮撫総督府下参謀を暗殺、賊藩となって京師に抗すところにまで到ったのか。
伊達藩士らによる、総督府世良下参謀暗殺事件をとば口に……。かずかずの謎につつまれた、戊辰戦争の真実とは……。
維新の元勲西郷隆盛とは、はたして、なに者であったのか。
本書は、タイトルに「西郷」と付いていますが、主に描かれているのは、戊辰戦争における仙台藩藩士たちです。
そして、「版籍奉還(はんせきほうかん)」の実現こそ、真の「明治維新」の意味であった、との勝海舟の視点を中心に戊辰戦争を描いた歴史小説です。
版籍奉還は、明治2年(1869)年6月に諸藩主が、所有していた土地(版)と人民(籍)を朝廷に返還した政治改革のこと。これにより廃藩置県の前提となり、明治政府における中央集権強化が進みました。
個人的には、仙台藩士による、奥羽鎮撫総督府下参謀の世良修蔵(せらしゅうぞう)襲撃事件が描かれている点が興味深いです。
戊辰戦争を代表する悪役として描かれることが多い、長州出身の世良ですが、果たして本当にそうだったのか?
なお、世良修蔵を扱った時代小説では、司馬遼太郎さんの「斬殺」(『故郷忘じがたく候』収録)や、中村彰彦さんの「上役は世良修蔵」(『禁じられた敵討』に収録)があります。
著者の珀峨さんは、Amazonに掲載されている略歴によると、昭和二十年代生まれの団塊の世代。民間放送局で報道部長、報道制作局長、役員歴任後、退任。歴史小説の執筆はリタイア後で、明治維新実現の謎を、東日本における戊辰戦争の錯綜した経緯の中に追究する小説を執筆されています。
◎書誌データ
『西郷の罠 上』
著者:珀峨琥道
販売:Amazon Services International, Inc.
740円
●目次
紅
戸田主水
予感
鬼面山
一柳四郎左衛門
検使
横田官平
土湯山中
隊内対立
七ヶ宿
嘆願書
回文
奥羽列藩評定
ご沙汰書
一揆
勢至堂口
解兵
世良解諭
松川
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『西郷の罠 下』(珀峨琥道)Kindle版