2018年3月11日から3月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2018年3月の新刊 中」を掲載しました。
今回取り上げるのが、講談社文庫の『決戦!本能寺』です。
『決戦!関ヶ原』、『決戦!大坂城』に続く、歴史時代小説アンソロジーの「決戦!」シリーズの第3弾です。
本能寺の変をテーマに、七人の時代小説家が競演します。
天下人目前の織田信長を、討った男と守った男。野心と業にまみれた男たちのそれぞれの生きざまとは……。
伊東潤「覇王の血」(織田信房)
矢野隆「焔の首級」(森乱丸)
天野純希「宗室の器」(島井宗室)
宮本昌孝「水魚の心」(徳川家康)
木下昌輝「幽斎の悪采」(細川幽斎)
葉室麟「鷹、翔ける」(斎藤利三)
冲方丁「純白き鬼札」(明智光秀)
天正十年六月二日(1582年6月21日)、戦国時代でいちばん長い夜をめぐる男たちのドラマを描いた短篇アンソロジー。
当事者である信長を外し、周囲の人物からの視点で描かれていて、本能寺の謎に触れた点で、興味深く読める作品集です。
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『決戦!関ヶ原』(葉室麟、冲方丁、伊東潤、天野純希、その他・講談社文庫)
『決戦!大坂城』(葉室麟、木下昌輝、富樫倫太郎、乾緑郎、その他・講談社文庫)
『決戦!本能寺』(伊東潤、矢野隆、天野純希 、宮本昌孝、その他・講談社文庫)