『文蔵 2017.12』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、笑える、泣ける、考えさせられる……いま、面白いエッセイが読みたい! です。
エッセイと一口に言っても、のほほんとお気楽に読めるものから、襟を正してありがたく読みたくなるものまで、幅広く奥が深い。小説と違い、書き手の生活や素顔が垣間見えるのも、また楽しい。練りに練った端正な文章を書く作家が、思いがけない弾けっぷりを披露するのもエッセイの魅力だ。
(『文蔵 2017.12』P.5 特集 時に小説より面白い!? 必読エッセイ10選より)
今回の特集は、妄想エッセイ、辛口エッセイ、泣けるエッセイなど、ライターの青木逸美さんが、10のおすすめエッセイを紹介します。
時代小説作家髙田郁さんの『晴れときどき涙雨 髙田郁のできるまで』を取り上げてくれているのがうれしいです。
新連載で、梶よう子さんの「由蔵覚え帳」がスタートしました。
江戸市中の事件や噂、落書などの記録に精を出して、それらの情報を必要とする者に提供する情報屋で、「御記録本屋」と異名を取った、藤岡屋由蔵を主人公にした時代小説です。
高橋克彦さんの『完四郎広目手控』の主要登場人物で、江戸の有名人です。どんな活躍ぶりが読めるのか、楽しみです。
■Amazon.co.jp
『文蔵 2017.12』(PHP文芸文庫)
『晴れときどき涙雨 髙田郁のできるまで』(髙田郁・幻冬舎文庫)
『完四郎広目手控』(高橋克彦・集英社文庫)