2017年8月21日から8月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2017年8月の新刊 下」を掲載しました。
今回は集英社文庫に注目しています。
梶よう子さんの『桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介』は、『柿のへた』に続く、小石川御薬園同心の水上草介が活躍する連作時代小説シリーズの第2弾です。
草花の知識を活かし、人々の悩みを解決してきた草介。剣術道場に通うお転婆娘千歳に持ち上がった縁談を聞き、今度は自分が悩みの当事者に!?
草介は、薬草栽培や生薬の精製に携わる御薬園同心で、人並み外れた草花の知識を持つものの、のんびり屋の性格と、吹けば飛ぶような外見からか、御薬園の者たちには「水草さま」と呼ばれ親しまれています。
千歳は、御薬園を預かる芥川家のお転婆娘で、若い二人を中心に御薬園界隈で起きる事件や揉め事が描かれていきます。
海道龍一朗さんの『早雲立志伝』は、若き日の北条早雲を描いた長編小説で、角川文庫からも2013年7月に刊行されています。
北方謙三さんの『岳飛伝 10 天雷の章』も楽しみにしています。
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『柿のへた 御薬園同心 水上草介』(集英社文庫)
『桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介』(集英社文庫)