先週、横浜の港の見える丘公園にある、大佛次郎記念館に行ってきました。
大佛次郎(おさらぎじろう)さんは、横浜で生まれ、「霧笛」や「幻燈」など、明治の横浜を描いた名作を残した、横浜にゆかりの作家です。記念館では、作家・大佛次郎の業績と生涯をさまざまな資料で紹介しています。
同記念館で開催中の「大佛次郎と501匹の猫展」を見てきました。
猫好きの作家だということは知っていましたが、常に10匹以上の猫を飼い、生涯で500匹を超える猫と暮らしていたんですね。
猫たちと一緒に撮られている写真がどれも、大佛さんの猫への愛情が伝わってくるものばかりで、心癒されました。
大佛さんといえば、時代小説ファンには、「鞍馬天狗」や「赤穂浪士」などの時代劇化された作品でおなじみですね。魅力的なヒーロー像と高い物語性で、時代小説の面白さを伝える作家の一人です。
2017年は大佛さんの生誕120年の記念の年でもあります。
あらためてその作品に向き合ってみたいと強く思いました。
[map addr=”横浜市中区山手町113番地”]
大佛次郎記念館との間に霧笛橋が架けられていて、隣接する県立神奈川近代文学館へ移動できます。こちらでは、神奈川にゆかりの深い作家たちの生涯や代表作を紹介しています。「漱石山房書斎」コーナーでは、夏目漱石コレクションの一部を見ることができます。
行ったときには、角野栄子さんの『魔女の宅急便』展が開催されていました。
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『大佛次郎と猫 500匹と暮らした文豪』(大佛次郎記念館・監修)
『赤穂浪士 上 (集英社文庫) Kindle版』(大佛次郎)