2016年9月11日から9月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2016年9月の新刊 中」を掲載しました。
今回注目しているのは講談社文庫です。荒崎一海(あらさきかずみ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『名花散る 宗元寺隼人密命帖(三)』が刊行されます。
旗本、商家から男女の心中、蕎麦売りまで一夜に五組の死があった晩、柳橋芸者の小菊も殺されてしまう。誰が、なぜ? 小菊がかつて引き裂かれた相手を宗元寺隼人に重ねていたことを知り、傷心の隼人は、五組の事件の背後を調べ始める。甲賀伊賀の抗争勃発か。隼人は真相をたぐり寄せることができるのか?。
老中松平和泉守の甥で、伊賀に狙われる宿命をもつ宗元寺隼人が、甲賀忍の小四郎、弥生、定町廻り同心・秋山平内らと幕閣を揺るがす事件に挑む、シリーズの第3弾です。幾重にも重なる謎、なかなか姿を見せない敵の正体、圧倒的な剣戟シーンの数々、今回も期待に胸が膨らみます。
前作の結末を受けて、芝村凉也さんの『素浪人半四郎百鬼夜行(八) 終焉の百鬼行』の話の行方も気になります。
■Amazon.co.jp
『名花散る 宗元寺隼人密命帖(三)』
『素浪人半四郎百鬼夜行(八) 終焉の百鬼行』