誉田龍一(ほんだりゅういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『使の者の事件帖(四) 魚の目に水見えず』が双葉文庫より刊行されました。猪三郎と鹿之丞、お蝶の三人衆が江戸の悪を退治する「使の者の事件帖」シリーズの第4弾です。
猪三郎と鹿之丞、お蝶の三人組は、路傍で倒れている武家の奥方・志乃とその息子・三十郎を助けた。尾張から江戸に出てきたという志乃から人探しを他の頼まれる。探している相手は仇である三人の武士であり、何か事情を抱えているらしいと知れる。南町奉行所の内与力の村雨卯之助からも尾張藩を探れとの司令を受けた猪三郎たちは、剣術道場に出入りしている怪しい三人連れの武士にたどり着くのだが……。
物語の冒頭、猪三郎と鹿之丞は、親代わりで湯屋の主人・留蔵との会話で、の赤穂浪士の討ち入りのことを知らないことを露呈します。堀部安兵衛の仇討ち話に興味を覚えます。そして、お蝶を加えた「猪鹿蝶」の三人衆は、実際の仇討ち話に巻き込まれていきます。
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『使の者の事件帖(一) 女湯に刀掛け』
『使の者の事件帖(二) 口に蜜あり腹に剣あり』
『使の者の事件帖(三) 何れ菖蒲か杜若』
『使の者の事件帖(四) 魚の目に水見えず』