第11回を迎える、江戸文化歴史検定(江戸検)は平成28年11月3日(木・祝)に東京・名古屋・大阪で開催されます。受検申込期間は9月27日(火)まで。
今年のお題は、「天下大変 江戸の災害と復興」。戦乱もなく平和が続いた江戸時代ですが、大火に遭い、地震、津波、火山噴火、風水害などのしばしば災害に見舞われました。天然痘やコレラなどの疫病にも悩まされ、多くの人命が失われてきました。
人々は災害を前に、なすすべもなく手をこまねいていたわけではなく、防火体制を整え、河川を改修し、非常食を備蓄するなどして災害に備えるとともに、幕府や藩、さらに町や村で団結して、復興を遂げてきたのです。
江戸時代には、社会を揺るがす大事件のことを「大変」と呼んでいました。時代小説では、安政大地震を描いた、出久根達郎さんの『安政大変』、寛政四年の雲仙普賢岳の噴火を描いた、白石一郎さんの『島原大変』が思い出され、ほかにも災害を描いた作品は少なくありません。
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『安政大変』(出久根達郎著・文春文庫)
『島原大変』(白石一郎著・文春文庫・Kindle版)