6月20日(月)、第155回直木三十五賞(日本文学振興会主催)の候補作品5作が決定しました。時代小説では、門井慶喜(かどいよしのぶ)さんの『家康、江戸を建てる』(祥伝社)と、伊東潤さんの『天下人の茶』(文藝春秋)の2作品が候補に入りました。
『家康、江戸を建てる』は、徳川家康による一大プロジェクト、江戸の街づくりを描いた快作。『天下人の茶』は、茶の湯によって人々の心の内を支配した千利休と、天下人秀吉との相克を描いた戦国時代小説。
門井さんは『東京帝大叡古教授』(第153回)に次いで2回目の候補、伊東さんは『城を噛ませた男』(第146回)、『国を蹴った男』(第148回)、『巨鯨の海』(第149回)、『王になろうとした男』(第150回)と、5回目の候補になります。伊東さんは千利休という切り札を出した今回は、受賞してもおかしくないかもしれません。受賞作を決める選考会は7月19日に行われます。
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『家康、江戸を建てる』
『天下人の茶』
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