2016年6月11日から6月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2016年6月の新刊 中」を掲載しました。
今回の注目しているのは、講談社文庫の新刊です。仁木英之(にきひでゆき)さんの『真田を云て、毛利を云わず(上) 大坂将星伝』『真田を云て、毛利を云わず(下) 大坂将星伝』が刊行されます。
豊臣秀吉最古参の家臣を父に持つ毛利勝永(森太郎兵衛)は若くして、九州豊前一万石の大名となる。天下統一を成した秀吉は高邁な理想の下、朝鮮に出兵するが……。石田三成の薫陶を受け、豊臣政権の次代を担う器と目された勝永の眼前に、徳川家康が立ちはだかる。
惜しいかな後世、真田を云いて毛利を云わず――“本意”を貫き通し、家康の前に最後まで立ちはだかった漢、毛利豊前守勝永の生涯を描いた長編歴史時代小説。毛利勝永といえば、大坂の陣で脇役として描かれることが多い武将です。『僕僕先生』シリーズで知られる著者が、どんなふうな勝永像を描くか気になります。
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