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菓子作りに取りつかれた元忍者。日本ファンタジーノベル大賞作家の最新作

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忍びのかすていら三國青葉(みくにあおば)さんの文庫書き下ろし時代小説、『忍びのかすていら』が白泉社招き猫文庫より刊行されました。

元和四年(1618)。伊賀出身の元忍者・橘清十郎は、今は江戸で請負人としてその腕を活かしていた。なぜか稼いだ金を砂糖代に注ぎ込み、菓子作りに取りつかれていた。しかし、ある日、辻斬り退治の場で将軍の嫡男・竹千代と知り合い、さらに己とくノ一の間に生まれたという少女・小雪が現れて一緒に暮らすことに……。

三國さんは、『かおばな憑依帖』(改稿文庫版『かおばな剣士妖夏伝』で第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞した、新進気鋭の時代小説家です。

江戸のパティシエといったところの、主人公・清十郎を中心に多彩な人物が織り成す新感覚の物語を賞味したいと思います。

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『忍びのかすていら』
『かおばな剣士妖夏伝 人の恋路を邪魔する怨霊』(新潮文庫nex)