大ベストセラー「みをつくし料理帖」の著者、髙田郁(たかだかおる)さんの新シリーズ、『あきない世傳(せいでん) 金と銀 源流篇』が角川春樹事務所時代小説文庫より刊行されました。
物がさっぱり売れない享保期に、摂津国武庫郡津門村(むこぐんつとむら)に学者重辰の子として生まれた幸(さち)。父からは「商は詐(いつわり)なり」と教えられて育ったはずが、享保の大飢饉や家族との別離を経て、九つの年に大坂天満の呉服商「五鈴屋」に奉公に出されることになる。
慣れない商家で「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆でありながら、番頭・治兵衛に才を認められて徐々に商いに心を惹かれていく……。
商いは詐なのか、あるいは人が生涯を賭けて歩むべき道なのか、ヒロイン・幸の生き方から目が離せない、待望の新シリーズの開幕です。『銀二貫』に次いで、大坂の商家を舞台にした本書とチョコレートで至福のひと時を過ごしたいと思います。
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『あきない世傳 金と銀 源流篇』
『銀二貫』
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