宝島社文庫より、『この時代小説がすごい!』太鼓判を押す、5月の新刊が3点が刊行されました。
倉阪鬼一郎さんの『もどりびと 桜村人情歳時記』では、浅草の路地にひっそり店を構える鰻屋、今日を限りに店をたたもうとする蕎麦屋……、俳諧師・三春桜村(みはるおうそん)が出合う四つの心が温まる奇跡の物語を届けます。うち三話は、時代小説アンソロジー『大江戸「町」物語』シリーズに収録されたものです。
沖田正午(おきだしょうご)さんの『福井豪商佐吉伝 うらは、負けね!』は、今、注目の北陸を舞台にした長編時代小説。佐吉は、つぶれた生家の酒蔵の再建を目指して、江戸の酒問屋で修業に奮闘します……。
藤村与一郎さんの『招き鳥同心 詠月兼四郎』のタイトル「招き鳥(おきとり)」は「囮」の語源であり、招き鳥同心は囮捜査専門の火盗改同心が活躍する時代小説です。