第2回ハヤカワSFコンテスト最終候補作となった、神々廻楽市(ししばらいち)さんの「鴉龍天晴 ~ the Twilight World ~」が、単行本『鴉龍天晴(がりょうてんせい)』として早川書房から発売になりました。
本書は時代SFで歴史改変小説です。関ヶ原の役を契機に東西に分断された日ノ本。西では陰陽道が発達し妖が跋扈する。一方の東は封神兵器が開発され科学が支配する帝国となっていた。幕末、黒船来航にともない、東西が戦場で相まみえることに……。
史実と虚構を巧みに織り交ぜて、独創的な新江戸時代を再構築し物語の背景に取り入れています。医学生竹中光太郎と帝国陸軍武官真田幸成の二人の主人公をはじめ、登場人物たちも魅力的で、一気に物語の世界に引き込みます。