作家の井上ひさしさんが3月9日、肺がんのため死去。75歳でした。
井上さんといえば、中高生の頃にそのユーモア小説(『ブンとフン』や『青葉繁れる』など)を愛読していました。また、大学生のころ、「イーハトーボの劇列車」などの芝居を見たことも思い出されます。
江戸の戯作者の世界を描いた『手鎖心中』や伊能忠敬を描いた『四千万歩の男』など、いくつかの面白い作品を発表されています。しかしながら、時代小説の作家としてのイメージがあまりありません。今まであまり気にしてこなかったのですが、不思議です。
個人的には、戯作者のエピソードを綴った『戯作者銘々伝』が、今、読み返してみたい本のひとつです。
Wikipediaなどネットでは、井上さんのプライベートな面のネガティブな話が出てきて、そちらのほうが耳目を集めてしまったようで、残念です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E3%81%B2%E3%81%95%E3%81%97
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