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【新着本】コスミック時代文庫2025年4月発売の新刊

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2025年4月刊行のコスミック時代文庫から、吉田雄亮さんの『聞き耳幻八 暴き屋侍 美女番付』と、八神淳一さんの『大江戸暴れ曼荼羅 おなご辻斬り』が刊行されました。

『聞き耳幻八 暴き屋侍 美女番付』は、瓦版の文言書きを生業とする朝比奈幻八が、江戸の闇を暴いていく人気シリーズの第2弾です。
『大江戸暴れ曼荼羅 おなご辻斬り』は、将軍・徳川家斉の密命を受けて活躍する女剣士・高岡美月を主人公とした、官能時代ロマンです。

『聞き耳幻八 暴き屋侍 美女番付』

聞き耳幻八 暴き屋侍 美女番付 (コスミック時代文庫)吉田雄亮
コスミック出版・コスミック時代文庫

カバーイラスト:浅野隆広
ロゴデザイン:恒川東吾(グレートインターナショナル)

あらすじ
「聞き耳幻八」の異名をもつ瓦版の文言書き・朝比奈幻八。実は御家人の嫡男ですが、剣一筋の父は無役で、母はすでに亡くなっています。妹は捨て子を拾ってきて、家族は増えるばかり。生活費を稼ぐため、幻八は醜聞をネタに金を脅し取る“暴き屋”稼業にも手を染めていました。

そんな折、江戸の美女番付で一儲けを企てていたところ、望侘藩江戸家老・若林頼母の用心棒の仕事が舞い込みます。楽に稼げると思い引き受けますが、敵も一筋縄ではいかず、最強の刺客が幻八の命を狙ってきます。さらに、幻八が筆をふるった美女番付に登場した女性たちが、次々に誘拐され、殺害されるという事件が発生。自らの筆が人命を奪ったという現実に苦悩した幻八は、命を懸けて敵に立ち向かいます――。
暴き屋侍、面目躍如のシリーズ第2弾です。

(カバー裏の説明文より抜粋・編集)

ここがポイント
本作は、2007年に双葉文庫より刊行された『聞き耳幻八 浮世鏡 傾城番付』を改題し、大幅な加筆修正を加えた作品です。

「傾城(けいせい)」とは、男が心を奪われて城や国さえ顧みないほどの美女のことで、転じて遊女を指す言葉です。本書では、よりわかりやすい「美女番付」にタイトルを変更し、それに合わせて加筆修正も施されています。

主人公の幻八は、瓦版の文言書きを本業としながら、裏では暴き屋として金を稼いでいます。望侘藩の江戸家老から用心棒の仕事が舞い込み、大金が手に入る話に乗りますが、事態は思わぬ方向へ。美女番付に掲載された女性たちが次々と命を落とし、幻八は筆を剣に替え、壮絶な戦いに挑むことになります。

目次
第一章 江府ノ品
第二章 橋場ノ汀
第三章 州崎ノ浜
第四章 小梅ノ華
第五章 湯島ノ粋

2025年4月25日 初版発行
本文322ページ

吉田雄亮|時代小説ガイド
吉田雄亮|よしだゆうすけ|時代小説・作家1946年、佐賀県生まれ。雑誌編集者、フリーライターを経て、2002年、『修羅裁き 裏火盗罪科帖』で、時代小説デビュー。時代小説SHOW 投稿記事→吉田雄亮の本(Amazonより)⇒時代小説作家リスト...

『大江戸暴れ曼荼羅 おなご辻斬り』

大江戸暴れ曼荼羅 おなご辻斬り (コスミック時代文庫)八神淳一(やがみ・じゅんいち)
コスミック出版・コスミック時代文庫

カバーイラスト:川島健太郎

あらすじ
藩主の求愛から逃れ長峰藩を脱した女剣士・高岡美月は、江戸で道場の師範代におさまっていた。その傍ら、今度は将軍・徳川家斉がその美貌の虜となり、特別に幕府の陰働きの役目も命じられてもいた。
緊縮財政の松平定信が失脚し、水野忠成が老中首座となると再び賄賂政治が横行した。風紀紊乱の時代。江戸の町では、暴利を貪る悪徳商人を成敗する女子の辻斬りがあらわれ、庶民の喝采を受けていた。しかし、それは将軍のご政道を批判するもの。家斉は、美月に敵に潜入し黒幕が誰なのかを探ってくるように密命を下す。ひたむきに任務にあたるも、その姿は悪党すらも魅了して逆に美月に魔手が伸びる――。
痛快な剣戟小説にして、哀切なる官能ロマン。待望の第二弾!

(カバー裏の説明文より抜粋・編集)

ここがポイント
長峰藩藩主から求愛されて脱藩した、美形の剣士・高岡美月と許婚の豊島隆之介は江戸の裏長屋にともに暮らしていたが、いまだ生娘のまま。江戸では、将軍・徳川家斉もその美貌の虜となり、美月の生娘の花びらを散らしたいと望みました。
将軍と藩主と許婚による花びらの争奪戦に、新たなライバルも加わり……。

一方、江戸では美女人斬り集団が世直しを唱えて、悪徳商人を次々に成敗する事件が頻発していました。女は般若の面をかぶり、黒合羽の下は乳丸出しという姿で、大刀を振るいます。しかも、辻斬りの女は一人ではないと言います。
美月は、黒幕を探るため美女人斬り集団に潜入します。
痛快でエロティックな官能時代小説です。

目次
第一章 世直し辻斬り
第二章 大黒屋の奉公娘
第三章 謎の若い男
第四章 おなごの秘技
第五章 色責め
第六章 疾風のごとく

2025年4月25日 初版発行
本文275ページ

八神淳一|時代小説ガイド
八神淳一|やがみじゅんいち|小説家1962年、熊本県生まれ。西南学院大学卒業。雑誌編集者を経て作家デビュー。時代小説SHOW 投稿記事→八神淳一の本(Amazonより)⇒時代小説作家リストへ戻る