『文蔵 2025.3』|PHP文芸文庫
『文蔵 2025.3』(PHP研究所・PHP文芸文庫)では、なぜ作家たちはその題材に惹かれるのか 小説で「二・二六事件」の裏に迫る を特集しています。
「二・二六事件」は、1936年(昭和11年)2月26日から2月29日にかけて発生した、陸軍の青年将校らによるクーデター事件です。天皇の側近や大臣らが殺害され、首相官邸や警視庁などが占拠されました。
今年2025年は、昭和元年(1926年)から100年の節目の年。戦争、高度経済成長、オイルショック、バブル崩壊と、激動の時代を経た「昭和」を振り返るには絶好のタイミングといえるでしょう。
昨年後半からは、谷津矢車さん、伊東潤さん、伊吹亜門さんら第一線で活躍する作家たちが「二・二六事件」を題材にした歴史小説を相次いで発表し、注目を集めています。
特集の見どころ
文芸評論家・末國善己さんが、「二・二六事件」を題材にしたおすすめの歴史小説14作品をブックガイドとして紹介。
当時の世情、青年将校たちの想い、事件の影響を受けた人々のドラマなど、多面的に事件を捉えることができます。
新連載も楽しみ
梶よう子さんによる新連載 「キネマの夜明け」 がスタート。
昭和10年頃の京都の映画撮影所を舞台に、昭和の映画界を背景とした物語がどのように展開していくのか、今後の展開が楽しみです。
文蔵
今回取り上げた本
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「文蔵」編集部|バックナンバーガイド
「文蔵」編集部|ぶんぞうへんしゅうぶPHP研究所が発行する、文庫版サイズの月刊の文芸誌。創刊号は2005年10月号。時代小説SHOW 投稿記事『文蔵 2018.11』の特集は、初めて読む時代小説 2018年10月17日『文蔵 2018.10...