『颯の太刀 好敵手』|筑前助広|角川文庫
2024年12月21日から12月31日に刊行予定の文庫新刊として、「2024年12月下旬の新刊(文庫)」を公開しました。
今回注目したいのは、筑前助広(ちくぜん・すけひろ)さんによる書き下ろし時代小説、『颯の太刀 好敵手』です。
「颯(さつ)の太刀」シリーズ
18歳にして門人のいない道場を継いだ筧求馬は、ある日、曲者に襲われている娘・茉名を助け匿います。しかし、屈強な刺客によって茉名は連れ去られてしまいました。
茉名が大名家の姫であり、圧政に苦しむ領民を救おうとしていることを知った求馬。風を感じて敵の気配を読む秘技「颯の太刀」を振るい、茉名を助けることを決意します。
若き剣豪・求馬の激しいチャンバラと淡い恋心が魅力の、爽やかな江戸青春小説です。
著者について
筑前助広さんは、2022年にデビュー作『谷中の用心棒 萩尾大楽 阿芙蓉抜け荷始末』で第11回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞しました。
2024年には新たな文庫書き下ろしシリーズ『颯の太刀』を刊行し、受賞作の続編『谷中の用心棒 萩尾大楽 外道宿決斗始末』、さらに若き刺客の壮絶な人斬り旅を描く『独狼 念真流無間控』と、意欲的な作品が続きます。
来年以降の活躍も楽しみな、時代小説界の新星です。
あらすじ
江戸に戻った筧求馬のもとに、仙波迅之助と名乗る剣士が現れます。迅之助は、仇討ちのために求馬の命を狙う者がいること、そして自分もその依頼を受けた身であることを告げます。
一方、信州では浪人たちが武士を狙った辻斬りを繰り返しており、その凶刃を止めるよう命じられた求馬は旅に出ます。迅之助は求馬の腕を確かめようと尾行を申し出、次第に二人は行動を共にするようになります。次々と現れる刺客に若き武士がどう立ち向かうのか――。青春時代剣劇シリーズ第2弾! (『颯の太刀 好敵手』(角川文庫)Amazon紹介文より抜粋・編集)