『盗っ人から盗む盗っ人 1 《唐狐》参上!』 『妙と狐狸妖怪 あやかし捕物帖 2』
11月下旬に刊行された二見時代小説文庫の新刊2冊が届きました。
奇しくもどちらの作品にも狐面が登場し、それぞれの物語に謎と深みを与えています。
盗っ人から盗む盗っ人 1 《唐狐》参上!
藤水名子
二見書房・二見時代小説文庫
カバーイラスト:安里英晴
カバーデザイン:ヤマシタツトム(ヤマシタデザインルーム)
藤水名子(ふじ・みなこ)さんの新シリーズがいよいよ始動!
「与力・仏の重蔵」や「火盗改『剣組』」など、痛快時代小説で知られる著者が、今回描くのは“盗っ人から盗む盗っ人”たちの活躍です。
あらすじ
金箱を積んだ荷車を引く黒装束の男たちが、不意に倒れ込む。一瞬後、狐の面をつけた別の黒装束の男たちが現れ、荷車を誘導しながら闇に消えた――それが《唐狐》の仕業だった。
盗賊に両親と奉公人を皆殺しにされた廻船問屋の一人息子と手代が、小間物屋を表の稼業にしつつ、新たな盗っ人稼業に手を染める。この痛快な物語、ぜひお楽しみください!
(『盗っ人から盗む盗っ人 1 《唐狐》参上!』のカバー裏面の紹介文より抜粋・編集)
目次
序
第一章 風流閑人
第二章 十二宝簪
第三章 過去の桎梏
第四章 新たな敵
第五章 恩讐の果てに
2024年12月25日 初版発行
本文292ページ
文庫書き下ろし
妙と狐狸妖怪 あやかし捕物帖 2
奈良谷隆
二見書房・二見時代小説文庫
カバーイラスト:安里英晴
カバーデザイン:ヤマシタツトム(ヤマシタデザインルーム)
奈良谷隆(ならや・たかし)さんによる「あやかし捕物帖」シリーズ第2弾が登場! 別ペンネームで、官能小説の巨匠としても活躍する著者が描く、妖しくスリリングな物語です。
あらすじ
心変わりした跡取り娘を絞殺した相模屋の番頭。その前に現れたのは狐面の女。翌日から、店の「人間」が次々に「あやかし」に入れ替わり始めます。その目的は店の支配だけでなく、江戸全体の乗っ取りなのか――。
鬼の気を宿した娘岡っ引きの妙と、あやかし族の若様・百瀬小太郎は、この危機にどう立ち向かうのか?スリリングな展開が繰り広げられます。
(『妙と狐狸妖怪 あやかし捕物帖 2』のカバー裏面の紹介文より抜粋・編集)
目次
序 心中の生き残り
第一章 野ざらしの美女たち
第二章 華燭は狐の嫁入りに
第三章 からみ合う二つの恋
第四章 姿を現した狐狸妖怪
第五章 それぞれの愛と執着
第六章 妖狐と真夜中の戦い
2024年12月25日 初版発行
本文281ページ
文庫書き下ろし