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【新着本】松下隆一『落としの左平次』

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落としの左平次|松下隆一|ハルキ文庫

落としの左平次 (ハルキ文庫)松下隆一(まつした・りゅういち)さんの『落としの左平次』(ハルキ文庫)が本棚に加わりました。

定町廻り同心となって三年が経っても、いまだ見習い同然の扱いを受ける十八歳の清四郎。
ある日、上役から「落としの左平次」と呼ばれた凄腕の廻り方で、現在は町人となった左平次に弟子入りするよう命じられます。
自身の未熟さを痛感している清四郎ですが、それを自分の責任とは認めず、何をすればよいかも分からない状態。加えて短気で、プライドだけは人一倍高いという困った性格です。
そんな彼が、嫌々ながら左平次とバディを組み、商家の女中の死の真相を探っていくことになります…。

物語のあらすじ

佐々木清四郎、齢十八歳。定町廻り同心となり三年が経つものの、いまだ見習い同然の扱いを受けていた。そんなある日、上役から「左平次預かり」の命を受ける。左平次は、かつて「落としの左平次」と呼ばれた優秀な廻り方だったが、ある理由で引退し、現在は町人の身分で暮らしている。どうやら、左平次は清四郎の亡き父の元同僚らしい。
早速、娘の亡骸が運び込まれた番屋で、清四郎は左平次に怒鳴られる。厳しくも温かく鍛えられる日々の中、清四郎は一人前の同心を目指して奮闘する!
鰻丼、錦糸丼などの美味しい料理も登場する、ノンストップエンターテインメント時代小説シリーズ、堂々の幕開け。
(※カバー裏紹介文より抜粋・編集)

名脚本家である松下隆一ならではの見事なキャラクター設定が光ります。
熟練者である左平次と、未熟な清四郎との対比が物語を一層際立たせ、読者を引き込んでいきます。
この先の展開が楽しみな、期待の時代小説シリーズの誕生です。

今回取り上げた本

落としの左平次

松下隆一
角川春樹事務所・ハルキ文庫
2024年11月18日第一刷発行

装画:高杉千明
装幀:芦澤泰偉

目次
第一話 二人の神さま
第二話 清四郎の恋
第三話 千両殺し

文庫書き下ろし
本文281ページ

松下隆一|時代小説ガイド
松下隆一|まつしたりゅういち|脚本家、時代小説・作家 1964年兵庫県生まれ、京都市在住。 2019年、「もう森へは行かない」で第1回京都文学賞最優秀賞受賞。 2020年、授賞作を改題した単行本『羅城門に啼く』で時代小説デビュー。 2023...