『新 本所おけら長屋(二)』 『海より深し 取次屋栄三<新装版>』
11月の祥伝社文庫の新刊2冊が本棚に加わりました。人情味あふれる物語の数々が、読みだしたら止まりません。
新 本所おけら長屋(二)
畠山健二
祥伝社・祥伝社文庫
カバーデザイン:bookwall
カバーイラスト:ふくだのぞみ
「新 本所おけら長屋」シリーズは、これまで愛されてきた「本所おけら長屋」(PHP文芸文庫)の世界観を引き継ぎつつ、3年後を舞台に再スタートしました。長崎から戻った万造とお満が再びおけら長屋に戻り、懐かしい仲間たちと織り成す騒々しくも温かい日々が描かれています。シリーズファンにとっては、笑いと涙が詰まった待望の続編です。
あらすじ
帰郷後、万造は相棒の松吉とともに便利屋「万松屋」を立ち上げますが、依頼された仕事は次々と予想外の騒動に発展していきます。女医のお満の元に理屈っぽい若者が弟子入りを志願する「おみたて」、迷子の少年・金太が一揆間近の農村に迷い込む「はらぺこ」、そして、言葉の遅い子供の優しさが新たな縁を結ぶ「らいぞう」など、笑いと感動を呼ぶ3篇が収録されています。涙と笑いが詰まった大人気時代小説の第2巻です。
(カバー裏の説明文より抜粋・編集)
海より深し 取次屋栄三<新装版>
岡本さとる
祥伝社・祥伝社文庫
カバーデザイン:芦澤泰偉+明石すみれ
カバーイラスト:卯月みゆき
岡本さとるさんの大ヒットシリーズ「取次屋栄三」の第8巻が、新装版として再び登場しました。本書は2012年に刊行され、「時代小説SHOW」の文庫書き下ろしベスト10にも選出された人気作です。ページを開くと、かつての感動が蘇りました。
本書は2012年12月、祥伝社文庫より刊行されたものの新装版です。
あらすじ
「人はいつか死んでしまうのでしょ……」という達観した言葉を口にする、心を閉ざした9歳の教え子・公太郎。彼の孤独な行く末を案じる栄三郎は、亡き母の声を通じて少年に愛情を届ける策を講じます。海を眺め、母との思い出に浸る公太郎の姿に心を痛めた栄三郎が、親子愛の絆を取り次ぐ物語です。
(カバー裏の説明文より抜粋・編集)