『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』|宮部みゆき|PHP研究所
2024年11月2日(土)の東京新聞朝刊(中日新聞は11月3日)の読書面の「推し時代小説」のコーナーで、紹介させていただきました。
「推し時代小説」は、旬のおすすめの歴史時代小説を紹介するコーナーです。
今回は、宮部みゆきさんの捕物小説、『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』(PHP研究所)を取り上げました。
本作には、表題作のほか、未解決のまま28年間放置されてきた事件の真相に、主人公の北一が迫る「化け物屋敷」が収録されています。
登場人物の一人が言う「解決しない謎は毒だ。身の毒、気の毒、人生の毒になる。だったら偽の解決でも、ないよりはあった方がいい」(P.331)という言葉は、本作の深みを象徴しており、ミステリーの魅力を改めて感じさせてくれます。
千吉親分の文庫屋が火事に。北一が現場で見たものは?
『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』|宮部みゆき|PHP研究所 宮部みゆきさんの時代小説、『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』(PHP研究所)を紹介します。 あらすじ・シリーズ概要 まず本シリーズの背景を少しおさらいしてみましょう。...
■今回取り上げた本
宮部みゆき|時代小説ガイド
宮部みゆき|みやべみゆき|時代小説・作家 1960年、東京生まれ。 1987年、「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。 1992年、『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。 199...
東京新聞掲載「推し時代小説」バックナンバー
東京新聞(中日新聞)読書欄「推し時代小説」コーナーの紹介 東京新聞・土曜日(中日新聞は日曜日)の読書欄「推し時代小説」のコーナーを、細谷正充さん、内藤麻理子さんらと順番に担当しています。