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【新着本】佐々木禎子さんの「はるの味だより」シリーズ

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佐々木禎子「はるの味だより」シリーズ全4冊佐々木禎子(ささき・ていこ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『思いの深さの花火弁当』『秘めた想いの桜飯』を本棚にお迎えしました。
「はるの味だより」シリーズ(ハルキ文庫)の第3巻、第4巻で、どちらもも心温まる料理と人間ドラマが魅力の作品です。

佐々木さんはライトノベル作家としても著名ですが、「はるの味だより」シリーズは初の文庫書き下ろし時代小説となります。
第1巻の『思い出牡蠣の昆布舟』が刊行されたのは2021年10月で、第4巻の『秘めた想いの桜飯』の発行は2023年5月で、全4巻で完結していますが、シリーズは根強い人気を持っていて遅ればせながら、今、楽しんでいます。

物語のあらすじ

主人公のはるは、22歳の若い女性。父を亡くし、10年前に江戸へ旅立った兄とも音信不通です。江戸から来た絵描き・彦三郎の絵に兄らしき姿を見つけたはるは、兄との再会を願って江戸へと向かいます。江戸では偏屈者の治兵衛が営む一膳めし屋「なずな」に住み込みで働きながら、兄の行方を探すことに。

シリーズの魅力は、なんといっても物語の中で登場する料理の数々です。椎茸の佃煮や納豆汁、雪見鍋など、素朴ながらも丁寧に作られた料理は、読んでいるだけで心を満たしてくれます。さらに、立原圭子さんの装画が食欲と情景を一層引き立てています。

シリーズ全4巻の表紙に「思い(想い)」が共通して使われているのも注目ポイント。
きっとすべてを読み終える頃には、この意味が解き明かされるでしょう。

シリーズの各巻

第1巻 『思い出牡蠣の昆布舟 はるの味だより』


第2巻 『口福の祝い笹寿司 はるの味だより』

第3巻 『思いの深さの花火弁当 はるの味だより』

第4巻 『秘めた想いの桜飯 はるの味だより』

全4巻の「はるの味だより」シリーズ。一膳飯屋に集まる人たちとの心の触れ合いと、美味しい庶民の味が詰まった作品を一緒に楽しみませんか。

シリーズの装画と装幀

装画:立原圭子
装幀:五十嵐徹(芦澤泰偉事務所)

文庫書き下ろし

佐々木禎子|時代小説ガイド
佐々木禎子|ささきていこ|小説家 北海道札幌市生まれ。 おもな著作に「暁花薬殿物語」シリーズ、「薔薇十字叢書」シリーズ、「ばんぱいやのパフェ屋さん」、「後宮の男装妃、幽鬼を祓う」シリーズがある。 時代小説SHOW 投稿記事 著者のホームペー...