『幕府密命弁財船・疾渡丸(二) 鹿島灘 風の吹くまま』|早川隆|中公文庫
早川隆さんの『幕府密命弁財船・疾渡丸(二) 鹿島灘 風の吹くまま』(中公文庫)を本棚にお迎えしました。
今回は、文庫の帯に私の推薦文を載せていただいたことから、その見本をいただきました。
早川さんといえば、デビュー作『敵は家康』(アルファポリス)で、無名の青年が若き日の徳川家康に挑む姿を描き、その年の私のベストテンに選んだことが思い出されます。その後、文学賞のイベントや文学フリマなどでお目にかかる機会があり、第2作目を心待ちにしていました。
謎解きと冒険、人情と悪党退治の旅に心が躍った。
注目の時代小説家の堂々たる船出。
そんな中、文庫書き下ろし時代小説『幕府密命弁財船・疾渡丸(一) 那珂湊 船出の刻』のゲラを読む機会があり、心躍る海洋時代小説をひと足早く楽しませていただきました。その感想が帯の推薦コメントに使用されています。
諸国を旅する密命弁財船・疾渡丸(はやとまる)に下った幕府からの新たな指令。それは、急ぎ下田湊に向かい、ある船を江戸まで護衛せよというものだった。だが、この任務を遂行するためには、嵐が迫る中、天下の難所と呼ばれる犬吠埼を越えねばならなかった――! 人情、謎解き、剣劇ありの痛快時代小説第二巻。
(『幕府密命弁財船・疾渡丸(二) 鹿島灘 風の吹くまま』カバー裏紹介文より)
X(旧Twitter)のスペースで、著者自身が「時代小説版のスタートレックだ」とおっしゃっていましたが、疾渡丸とその乗組員たちが嵐に挑むシーンは圧巻です。
さらにスケールアップした航海が、読者をぐいぐい引き込んでいきます。
幕府隠密の仁平と謎多き明国人・鄭賢を描いた、山本祥子さんの表紙装画にも冒険心をそそられます。
幕府密命弁財船・疾渡丸(二) 鹿島灘 風の吹くまま
早川隆
中央公論新社・中公文庫
2024年10月25日 初版発行
カバー画:山本祥子
カバーデザイン:bookwall
●目次
鹿島灘 風の吹くまま
江戸表 歩き声明
本文246ページ
文庫書き下ろし
■今回ご紹介した本