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「時代小説●2024年9月下旬の新刊情報(文庫)」をアップ

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『とんちき 蔦重青春譜』|矢野隆|新潮文庫

とんちき 蔦重青春譜2024年9月21日から9月30日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2024年9月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました。

今回は、矢野隆さんの文庫書き下ろし時代小説、『とんちき 蔦重青春譜』に注目しています。

2025年の大河ドラマは「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で、蔦屋重三郎が主人公ということもあり、蔦重に関連する時代小説が今後も多く出版されることが期待されます。とても楽しみですね。

蔦屋重三郎の店「耕書堂」に集う男たち。
のちに十返舎一九に曲亭馬琴、東洲斎写楽、葛飾北斎となる彼らだが、今はまだ才能の開花を待つ、何者でもない若者たちだった。
金はないけど、夢はある。元気もある。お上ににらまれているけれど怖いものなし! 
だが、偶然発見した「死体」から一波乱が巻き起こる。
創作者たちの熱い魂が胸をすく痛快青春出版物語。

(『とんちき 蔦重青春譜』(新潮文庫)Amazonの紹介より)

さて、蔦重の周りには戯作者や絵師たちが綺羅星のごとく集まっており、彼らの活躍にも注目したいところです。
本書では、若き日の彼らのハチャメチャな活躍が描かれており、とても楽しめそうです。

中でも特に注目しているのが平賀源内です。
彼は本草学者、鉱山開発者、発明家でありながら、戯作者としても知られるマルチな才能の持ち主です。

NHKのサイトで配役を調べたところ、平賀源内役は安田顕さんが演じるとのこと。
スチール写真を見たら、そのイメージがあまりにぴったりで、期待が高まります。

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」出演者発表【平賀源内役 安田顕さん】
2025年 大河ドラマ「べらぼう」出演者発表 “溢れるアイデアで日本の未来を変える稀代の天才” 平賀源内 役は安田顕さんです!

ちなみに、題名の「とんちき」は、江戸ことばで「馬鹿」や「間抜け」という意味です。
「とんま」の「とん」と「いんちき」の「ちき」が合わさってできた言葉とも言われています。類語には「うんつく」という言葉もあります。

時代小説●2024年9月下旬の新刊情報(文庫)
時代小説●文庫新刊情報|2024年9月下旬の新刊(21日→月末) 2024年9月21日から9月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。 新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。 →新刊情報リス...

■今回ご紹介した本

矢野隆|時代小説ガイド
矢野隆|やのたかし|時代小説・作家 1976年、福岡県生まれ。 2008年、『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。 2022年、『琉球建国記』で第11回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。 ■時代小説SHOW 投稿記事 鬼神の如く戦う、...