『海を破る者』|今村翔吾|文藝春秋
2024年6月15日(土)の東京新聞朝刊(中日新聞は6月16日)の読書面の「推し時代小説」のコーナーで、おすすめの時代小説を紹介させていただきました。
「推し時代小説」は、旬のおすすめの作品を紹介していくコーナーです。
今回、ご紹介したのは、今村翔吾さんの鎌倉時代の元寇を描いた歴史小説、『海を破る者』(文藝春秋)です。
承久の乱で後鳥羽上皇方に加担して敗れ、所領のほとんどを失い、その後も一族内の内紛で衰退した伊予の名門河野家。
当主の河野六郎通有は、いくつかの事件を通じて、家中を一つにまとめ、二度目の元寇(弘安の役)に備えました……。
世界のどこかで戦争が起きている時代だからこそ、読みたい、推しの一冊です。
なぜ人は争うのか? 元寇に立ち向かう、鎌倉御家人河野通有
『海を破る者』|今村翔吾|文藝春秋 今村翔吾さんの『海を破る者』(文藝春秋)は、元寇をテーマにした歴史小説です。 地理的に恵まれている島国ということもあって、日本はこれまで外国から侵攻された経験がほとんどありません。 そんな中で日本史上最大...
■今回取り上げた本
今村翔吾|時代小説ガイド
今村翔吾|いまむらしょうご|時代小説・作家 1984年京都府生まれ。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て、作家に。 2016年、「蹴れ、彦五郎」で第19回伊豆文学賞最優秀賞受賞。 2016年、「狐の城」で第23回九州さが大...
東京新聞掲載「推し時代小説」バックナンバー
東京新聞(中日新聞)読書欄「推し時代小説」コーナーの紹介 東京新聞・土曜日(中日新聞は日曜日)の読書欄「推し時代小説」のコーナーを、細谷正充さん、内藤麻理子さんらと順番に担当しています。