シェア型書店「ほんまる 神保町」に時代小説SHOWの棚ができました

「時代小説★2024年6月の新刊情報(単行本)」をアップ

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク

『歌人探偵定家 百人一首推理抄』|羽生飛鳥|東京創元社

歌人探偵定家 百人一首推理抄2024年6月1日から6月末日の間に、単行本(ソフトカバー含む)で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2024年6月の新刊(単行本)」を掲載しました。

今月の新刊で注目しているのは、羽生飛鳥(はにゅうあすか)さんの『歌人探偵定家 百人一首推理抄』(東京創元社)です。

本書は、後に百人一首に収録される和歌に絡む五つの謎を解く、連作短編時代ミステリー集。若き日の藤原定家と平頼盛の長男、平保盛がバディで活躍します。

一一八六年。平家一門の生き残りである、亡き平頼盛の長男、保盛はある日、都の松木立で女のバラバラ死体が発見された現場に遭遇する。生首には紫式部の和歌「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半(よは)の月かな」が書かれた札が針で留められ、野次馬達はその惨状から鬼の仕業だと恐れていた。そこに現れた、保盛の友人で和歌を愛してやまない青年歌人・藤原定家は「屍に添えて和歌を汚す者は許せん」と憤慨。死体を検分する能力のある保盛を巻きこみ、事件解決に乗り出す! 後に『小倉百人一首』に選出された和歌の絡む五つの謎を、異色のバディが解く連作ミステリ。

(『歌人探偵定家 百人一首推理抄』Aazon内容紹介より)

著者は、2018年「屍実盛(かばねさねもり)」第15回ミステリーズ!新人賞を受賞し、2021年、平家物語の世界を題材にした同作を含む連作短編集『蝶として死す 平家物語推理抄』第4回細谷正充賞を受賞した注目の作家の一人です。

天才歌人、藤原定家といえば、周防柳さんの『身もこがれつつ 小倉山の百人一首』(中公文庫)も文庫化されたばかりで、今、気になっている題材です。

時代小説★2024年6月の新刊情報(単行本)
単行本★時代小説新刊情報|2024年6月の新刊(1日→末日) 2024年6月1日から6月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介...

■今回取り上げた本



羽生飛鳥|時代小説ガイド
羽生飛鳥|はにゅうあすか|作家 1982年神奈川県生まれ。上智大学卒業。 2018年、「屍実盛(かばねさねもり)」で第15回ミステリーズ!新人賞を受賞。 2021年、同作を収録した『蝶として死す 平家物語推理抄』で単行本デビュー。 同年、同...