シェア型書店「ほんまる 神保町」に時代小説SHOWの棚ができました

東京新聞で、赤神諒さんの『佐渡絢爛』を紹介

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク

『佐渡絢爛』|赤神諒|徳間書店

東京新聞2024年5月4日「推し時代小説」赤神諒『佐渡絢爛』(徳間書店)2024年5月4日(土)の東京新聞朝刊(中日新聞は5月5日)の読書面の「推し時代小説」のコーナーで、おすすめの時代小説を紹介させていただきました。
「推し時代小説」は、旬のおすすめの作品を紹介していくコーナーです。

今回、ご紹介したのは、赤神諒さんの江戸・元禄の世の佐渡を舞台にした歴史ミステリー、『佐渡絢爛(さどけんらん)』(徳間書店)です。

江戸時代の佐渡と聞くと、金山を抱える天領で、その採掘量は江戸初期をピークに減少していったと思っていました。本書を読むと、元禄時代のある出来事を契機に金の採掘量が盛り返したことを知り、感動しました。

そのきっかけを作った人物の一人が、佐渡奉行をつとめて後に金の改鋳を主導した勘定奉行・荻原重秀でした。
(歴史小説では、悪役として描かれることも少なくないやり手の役人ですが……。)

物語は、振矩師(ふりかねし)と呼ばれた鉱山技師の静野与右衛門と、重秀が先遣した奉行の補佐役である広間役の間瀬吉大夫を中心に、金銀山で起こった不可解な連続事件の謎を解くミステリータッチで描かれていきます。

佐渡の文化と旅情が楽しめる歴史時代小説で、推しの一冊です。

金銀山の島、佐渡の謎と魅力が詰まった、痛快歴史ミステリー
『佐渡絢爛』|赤神諒|徳間書店 2022年、『はぐれ鴉』で第25回大藪春彦賞を受賞した、赤神諒(あかがみりょう)さんの最新歴史時代小説、『佐渡絢爛(さどけんらん)』(徳間書店)は、江戸・元禄の世の佐渡を舞台にした歴史ミステリーです。 佐渡の...

■今回取り上げた本

赤神諒|時代小説ガイド
赤神諒|あかがみりょう(赤神諒)|時代小説・作家 1972年京都市生まれ。同志社大学文学部卒。 法学博士、上智大学法科大学院教授。弁護士。 2017年、「丹生島城の聖将」(単行本時のタイトル『大友の聖将(ヘラクレス)』)で第12回小説現代長...
東京新聞掲載「推し時代小説」バックナンバー
東京新聞(中日新聞)読書欄「推し時代小説」コーナーの紹介 東京新聞・土曜日(中日新聞は日曜日)の読書欄「推し時代小説」のコーナーを、細谷正充さん、内藤麻理子さんらと順番に担当しています。