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「小説現代」2024年4月号に『無間の鐘』の書評を掲載

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『無間の鐘』|高瀬乃一|講談社
「小説現代」2024年4月号|講談社

小説現代 2024年4月号現在書店店頭発売中の「小説現代」2024年4月号(講談社)で、高瀬乃一さんの最新刊『無間の鐘』の書評を掲載させていただきました。

新刊の盛り上げ企画として、書店人で楽天ブックスネットワークの田口幹人さん、精文館書店の久田かおりさんとともに、三者三葉の形で、『無間の鐘』の書評を書いています。
三人に共通しているのは、高瀬さんのデビュー作『貸本屋おせん』を強く推していたことぐらいですが、読み比べていただければうれしいです。

同誌では、単行本『無間の鐘』に収録されている連作短編「慈悲の鐘」もまるごと読めるようになっています。

 著者は周到に物語を紡ぎ、最終章で種明かしをする。一見、無関係に思えた鐘を撞いた者たちの秘密がするすると繋がっていく。そして岬の小屋に集まった者たちの正体は? 上質のミステリーに酔った。

(「小説現代」2024年4月号 P.391より)

「小説現代」2024年4月号の特集は、「奇跡の実写化! 綾辻行人『十角館の殺人』走力特集70P」です。綾辻さんへのロングインタビュー、伊坂幸太郎さんとの対談をはじめ、「館」シリーズ前作解題など、本格謎解き小説ファンならずとも、ミステリー好きなら気になるところです。

また、もう一つの目玉が、阿部暁子さんの最新長篇小説『カフネ』の全編公開です。
著者は、『パラ・スター』(2020年)、『金環日蝕』(2022年)、『カラフル』(2024年)と次々に新境地を開拓しながらも、話題作を生み出している注目の小説家の一人です。(時代小説の『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』もおすすめ)

■今回取り上げた本



高瀬乃一|時代小説ガイド
高瀬乃一|たかせのいち|時代小説・作家 1973年、愛知県生まれ。名古屋女子大学短期大学部を卒業。 2020年、「をりをりよみ耽り」(『貸本屋おせん』に収録)で第100回オール讀物新人賞を受賞し、2022年に『貸本屋おせん』でデビュー。 2...