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東京新聞で、澤田瞳子さんの『のち更に咲く』を紹介

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『のち更に咲く』|澤田瞳子|新潮社

のち更に咲く3月2日(土)の東京新聞朝刊(中日新聞は3月3日)の読書面の「推し時代小説」のコーナーで、おすすめの時代小説を紹介させていただきました。
「推し時代小説」は、旬のおすすめの作品を紹介していくコーナーです。

今回、紹介したのは、澤田瞳子(さわだとうこ)さんの『のち更に咲く』(新潮社)です。


東京新聞2024年3月2日朝刊「推し時代小説」

大河ドラマ「光る君へ」で、がぜん、関心が高まる平安時代。
ドラマで印象に残るキャラクターの一人が、毎熊克哉さんが演じている直秀。
昼は散楽の一員で、夜は貧しい者のために盗みを働く盗賊という人物でした。
少女漫画のように、ヒロインに絡んでキュンキュンさせてくれるヤツで、
貴族の家に生まれて、盗賊となった藤原保輔を想起するような設定がよかったです。

『のち更に咲く』は、保輔の妹で、倫子と藤原道長の住む土御門第に仕える女房小紅が主人公で、『源氏物語』の作者紫式部や恋多き歌人和泉式部も登場する、王朝ミステリーです。
こちらの物語に出てくる盗賊もキュートで、気になります。

野菊に託された想い。盗賊の兄の真相を追う、土御門第の女房
『のちに更に咲く』|澤田瞳子|新潮社恋と権力争いに胸がキュンキュンする、良質の少女漫画のような大河ドラマ「光る君へ」にハマり、毎週楽しく見ています。おかげで、平安時代の知識も少しずつ増えてきました。平安時代を描いた歴史時代小説を読みたくなる...

■今回取り上げた本

澤田瞳子|時代小説ガイド
澤田瞳子|さわだとうこ|時代小説・作家1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒業、同大学院博士前期課程修了。2010年、『孤鷹の天』でデビューし、同作で第17回中山義秀文学賞を受賞。2013年、『満つる月の如し 仏師・定朝』で第2回本屋...
東京新聞掲載「推し時代小説」バックナンバー
東京新聞(中日新聞)読書欄「推し時代小説」コーナーの紹介東京新聞・土曜日(中日新聞は日曜日)の読書欄「推し時代小説」のコーナーを、細谷正充さん、内藤麻理子さんらと順番に担当しています。